charlotte sometimes (Tateno's Diary 1997.12)
過ぎ去った日々はすべて哀しい

charlotte sometimes (Tateno's Diary 1997.12)


夢の中の家
1997.12.31 (22:25)

日記の更新が冷凍のトドのように とどこおっていましたが、立野は元気です (^^)。 自宅のWin95のメーラーは、ここのところ Mule+RMAIL+TM+msgspool という環境でやっていたのですが、 昨晩 RMAIL を Mew に変更しようとしてインストールしたところ、 msgspoolのようなオフラインモードがなくて、結局、 自分で mew-spool.el というプログラムを書いてしまいました。 もしかしたら msgspool の新しいのは Mew に対応していたのかも知れなかったけど。 そんなことしてたら、昨晩も日記を書き逃してしまいました。

年末ってアクセスが少ないですね。 ところで、アクセス状況を見ていて気づいたのですが、 せっかく「紡木たく」をサーチして入って来てくれた人が、 「Take Me Home HOT ROAD」に気づかず、 「Early Tateno」のページだけ見て帰ってしまうケースがあるようでした。 それで、「瞬きもせず」の書評ページから紡木たくページへのリンクを入れました。

ついでという訳ではないのですが、トップページをリニューアルしました。 久しぶりに画像を入れ替えました。 立野が子供の頃に住んでいた海岸の団地の写真です。 取り壊しになるという噂を聞いて、写真を撮りに行ったのが、 もう2年前くらいでしょうか。今はもう取り壊されてありません。

ところで、この話をすると大抵の人に驚かれるのですが、 夢の中に出てくる自分の「家」は、今でも必ずここの家です。 もう既に現在のマンションに住んでいる時間の方が上回っているのですが、 今のマンションが自分の家として夢の中に出てきたことはありません。 最近の友人と遊ぶ夢を見ていても、出てくる自分の家は、 間とりが必ず昔の家です。

「俺の家、こっちだから」
と、夢の中で帰って行く駅は、今のマンションのある方角ではなく、 昔の家の最寄り駅です。

立野は死ぬまで夢の中であの家に帰りつづけるのかも知れません。


1月にはChristmas
1997.12.28 (02:25)

岩館真理子さんという方は、ずっと典型的な少女漫画を描いてきた人でした。 しかし、82年の暮れから83年の初めにかけて発表された「1月にはChristmas」 という漫画は、それまでの岩館真理子さんの作品とは一風変わった作品で、 一部で話題を呼びました。

靴屋で店員をしている青年の前に、性格が悪い謎の女の子が現れる。 大学4年生だが、中学生のようにしか見えない女の子。 女の子が赤い靴を気に入って手にとっているので、青年が勧めると、 他の靴を履いてみたいと言う。何十足と試着した挙げ句、 どれも気に入らないから帰る、と女の子が言う。 青年はキレかけるが、怒りを我慢する。 しかし、女の子が戻ってきて、やっぱり最初の赤い靴が気に入ったので買うと言うと、 つい「売れてしまってサイズがありません」と嘘をついてしまう。
「あなたって やさしそうに笑うけど 本当はとても意地悪なんじゃない?」
女の子の言葉に傷つく青年。

青年の家の隣に、可愛い家が建っていた。ずっと空き家だった。 女の子は一人でそこに引っ越してきたのだという。父親は病気で入院中。 しかし、家具も何もなく、冷たい床に倒れるように眠っているだけ。

「白い壁とピンクの屋根の家 かわいい家 童話の挿し絵に出てくるような家
でも中はガランとして 家具もないし 食器もないし 冬なのにストーブもないんだぜ」
「この家はあの娘そのものだな」
青年には年上の優しい女性がいて、やっと告白し、婚約記念のパーティーをする。 女の子も呼ぶけれど、素直にやってきた女の子はこう言う。
「あたしね こういうの大きらい 婚約パーティーなんてばかみたい 帰るわやっぱり」

女の子の父親は優しい話を書く童話作家だったが、アル中で体を壊していた。 クリスマスイブ、肺炎を起こしかけた女の子が寝ている中、 女の子の父の死が知らされる。ひとりぼっちになってしまった女の子を心配する青年。 しかし女の子は、自分が死んだ娘さんに似ていて、 養女にしたがっている人がいるので心配ないという。
「あたしちゃんとわかってたの お父さん長生きしないって
あの家にストーブも家具も 何にも用意する必要なんかないわけ…わかったでしょ?」
女の子は冗談めかして(?)青年に「好き」という。

女の子は父からの手紙を燃やそうとして、誤って家でぼやを起こしてしまう。 助け出された女の子は、青年にすがって泣く。
「お父さん、お父さん、待ってたのに。ずっとこの家で待ってたのに。」
「こんな家だけあったって」
青年は少し女の子の父親に似ていた。

ありがちな少女漫画のパターンでは、青年と性格の悪い女の子が結ばれる。 しかしこの作品では、性格の悪い女の子は青年の心に影を落としたまま救われずに消えていく。

クリスマスはあたしの誕生日なの
毎年 お母さんと二人で パーティーの用意をしてお父さんの帰りを待ってたの
今日こそは 今日こそは絶対ちゃんと帰ってくる
だってクリスマスで…あたしの誕生日だもの 今日だけは…って思うでしょ?
なのにあの人はね 必ず酔って帰ってパーティーをめちゃめちゃにしたの…
お母さん 一度も楽しいクリスマスを迎えないまま死んだのよ
だからあたしお父さん 大きらい
12月はきらい
クリスマスはきらい
誕生日はきらい
何にも 好きになったり 期待したりしなければ 裏切られることないんだもの
あなただってあたしをきらいでしょう?
あたしもきらい あたし自分の中に自分勝手で冷たい自分しかいないこと 知ってるから
あたし…子供の頃からお父さんのどなったり怒ったりしてる声しか聞かなかったわ
どうすればやさしい言葉をしゃべれるの?
おしえて…どうすればいいの?
どうしたらやさしくなれるの?
あたし
どういうふうに 生きていけばいいの?

立野はコミックスを持っていたのですが、数年前に古本屋で SGコミックス(集英社 Girls Comics)というシリーズに岩館真理子さんの 自選作品集を見つけ(「えんじぇる」「1月にはChristmas」「赤い淡い夜が好き」 の3作品が収められています)、作者のあとがきにつられて買ってしまいました。

「この作品は主人公である女の子の性格に明るさが全くないんですね。 ですから、設定の段階でたぶんOKが出ないだろうとあきらめていたのですが、 当時の担当があっさりOKをくれたんです」
「この頃は、明るくて元気なものが大流行りで、 そんな中でこんなにひねくれた女の子を描いていいんだろうかと迷いがありました。 でもどうしても描きたかったんですね。 描きながら、じゃあどこまで描こうかとまた迷いが出てきて、 とにかく少女漫画だし、この女の子の心の暗さをどの辺りまで見せようか、 ここまで描くとやりすぎだろうか、と考えはじめると分からなくなってきたんです。 結局、やりすぎないように描くことにしたんですが、今読むと、 もっと思い切って言いたいことを詰め込んでも良かったんじゃないかな、と思います」
「「一月に〜」をきっかけにこのあとシリアスをずいぶん描くようになりました。 たぶんこれでやっと自分の中のバランスが取れるようになったんだと思います」

この作品が岩館真理子さんにとって一つの転機となったのはわかる気がします。 こうして自選作品集に収められているのを見て、なるほどという気分です。 帯で知ったのですが、ビデオアニメ化されていたらしいです。 岩館真理子作品初のアニメ化らしですが、いきなりこれですか (^^;)。 いや、嬉しいですけど、作者の希望なのか、人気があったのか、 どうだったのでしょうね。

立野はこの性格の悪い女の子と、青年と、女の子の父親と、 それぞれに感情移入して何度も読みました。 なお、どうでもいいことでしょうが、女の子の名前は「瑞希(みずき)」 なのですが、最初に名前を言い合うシーンで、「端希」と誤植されています。 さらに、これはもっとどうでもいいことでしょうが、女の子の名字は「立野」で、 私の立野というペンネームはそこからいただいたものです(爆笑)。


ジョニーはご機嫌ななめ
1997.12.26 (01:08)

「きみといちゃいちゃ してるところを みられちゃったわ」

というのは、ジューシー・フルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」ですが、 今日の日記はなぜか「ジョニーはご機嫌ななめ」です。

「おいでカモンカモンカモン 暗い目をして すねていないで〜」

は、横浜銀蝿のジョニーが歌っていた「百万$NIGHT」という歌だったと思うのですが、 かなり記憶が曖昧になっています。 クリスマスイブに、新宿JAMで偽ジョニー(黒ラベル)を見かけましたが 気のせいかもしれません。(^^;

しかし、今年もクリスマス・イブは朝まで飲み明かし。(^^;;; 去年もライブ行ってそのまま飲み明かしだったし…。

あーあ。(苦笑)


メリー・クリスマス!
1997.12.24 (11:38)

姓はクリスマス、名前はメリー。人呼んでメリー・クリスマス。

そんな人、いませんかね?

い、いや、いたらどうってこともないんですが… (^^;)


どこがいいの?
1997.12.23 (08:20)

今日は、誤解されやすい(?)立野の発言第2弾です。(^^;

立野はたまに、誰かが何か(音楽とか)を「いい」と言った時に、

「どこがいいの?」

と言うことがあります。 一般には、「どこがいいの?」と言うと、暗に「どこもよくないじゃん」 という主張が含まれていることが多いのですよね? 立野にもそういう含みはあるのでしょうが、 単純にその人が何故それをいいと思うのか知りたいという要素も大きいです。

「不特定多数の人間に対して何かが「いい」ということを伝えたいのなら、 単に「いい」と言っているだけでは駄目で、何故それをいいと思うのか 説明しなくてはいけない」
昔、とある人にそんなことを言われました。 それが立野に凄く影響を与えているみたいです。 立野が評論を書く時、概して「自分が何故それを好きか」 の説明文になっているのはそのせいでしょう。 それは批評ではないという人もいるかも知れませんが、 テクストにコンテクストをつけ続けることが批評である と言う人もいるので構わないと思っています。

「何故好きか」を人に伝えようとした時には もう一度その作品と向き合わねば成らず、 作品や自分について再発見をすることもあり、 単純にそういった瞬間が好きだというのもあるのですが。

何かを好きになるのに理由がなけりゃいけないと言うんじゃないです。 あ、でも、広い意味では「理由」があるんだと思います。 人間の行動って、他人から見た時にどんなに不合理に見えても、 その人にはその人なりのリーズンがあるのだと思います (ケネス・バークの「動機の文法」を思い出すな…)。 それはその人のそれまでの人生を知らないことにはわかり得ないことかも 知れないです。

立野が「どこがいいの?」というのは、自分にとっては「いい」 と思えなかったものに対してなのでしょうが、相手が「いい」というのなら その人のその人なりのリーズンがあるのですよね。 それを知りたいとは思う。 その人が何故好きなのかがわかったら、立野も好きになるかも知れません。

別のところで書いた気がしますが、立野は嫌いな音楽というのは殆んどなくて、 好きなのが2割、好きでも嫌いでもないのが8割くらいです。 「どこがいいの?」って言うのは、 好きでも嫌いでもない8割に対してで、 もしかすると好きになるかも知れないものです。 ごく僅か、嫌いな音楽がありますが、 これははっきりした理由があって嫌っているので、 ちょっとやそっと他人に勧められたからといって変わりません。 だから、本気で嫌いなものについて「どこがいいの?」 って他人に聞くことはないと思います。

でも、立野に「どこがいいの?」って言われると黙っちゃう人もいるし…。 もう少し使用に気をつけるように心がけます。(^^;


いたいけ
1997.12.22 (01:49)

立野はよく女の子のことを「いたいけ」と言います。 が、深い意味はありません。「女の子」の別称みたいなものです。 なんか、昔の彼女との会話の中で、自然にそういう使い方をするように なってしまっていたんです。まあ、一種の立野用語です。(笑)

「女性に対して幻想を持っている」とか、 「男性に対して幻想を持っている」とか言うことがありますよね。 立野は自分的に言うと女性に対して幻想を持っていますが、 それは世間的に言う「女性に対して幻想を持っている」というのとは かなり違うので、あまり人にそう言わないほうが良いのかもしれません。 誤解されるので。

例えば、立野がいたいけと呼んでいる中学生の女の子が 実は性経験豊富だったりしても、だからといって「可愛くない」とか 「いたいけじゃない」とか思ったりはしません。 女性に対してだけでなく男性に対してもそうですが、 勝手に相手についてのイメージを自分の中で作って、 実は相手がそうじゃなかったからといって怒ったり、 幻滅したとか裏切られたとか言うことはしないようにしています。 あ、もちろん、イメージを作ること自体は たぶん生きていく上で避けられないことでしょうけど。

ありのままのその人を知ることがまず第一で、その上で
「やっぱり女の子ってのは自分をドキドキさせてくれる存在であって欲しいなー」
と期待しているので、その辺に幻想があると言えばあるのでしょう。 ただ、立野がそう思うことが返って相手に逆効果だったりするのなら、 無理にそう思ったりしないかもしれません。

「幻想は力の本質」というのが立野の思考の根底にあったりするのですが、 こういうと何か大袈裟ですね。うーん、要するに、 「思う」ってことはものすごく大事なんです。 ありのままの現状に対して、未来にはいくつか可能性があるはずで、 「思う」ことは未来に対して働く力なんです。

あー、なんか安っぽい宗教みたくなってしまった(笑)。 本当は、「ありのままのその人」「ありのままの自分」 とかがあるというのもちょっと違うと思ってるんですが。 誰かを知ろうとすれば、相手も自分も変えてしまいます。 自分を知ろうとすれば、おそらく自分を変えてしまうでしょう。 変化することなしには何も知り得ない。 知ろうとすることによって自分も相手も変えてしまっているのですが、 どういう風に思いながら知ろうとしたかによって、 結果的に自分や相手がどういう状態に変わっていくかが違うはずで…。

うう、どんどんややこしくなっていきます。(^^; というわけで、この話はまたいつか。 いちおう話を元に戻すと、立野は女の子は可愛いといいなと思っているので、 なんとなくそう思いながら接することが多いのです。

うーん、こんな説明だとまだ誤解されるかも知れないなー。ま、いっか。(笑)


動かないウィンドウズ
1997.12.20 (01:06)

まず昨晩の話を引きずりますが…。 Netlaputa ではホームページの商用利用がOKです。 人によってはそういうのも気になりますよね。 ちなみに、エロページは駄目です (笑)。 こんな規定があります。

第35条の2 )
契約者は、NetLaputaサービスにおいて衣服を着用しない実写及びそれに 類する実写の画像を公開しないものとします。
しかし、禁じられているのは実写だけなので、絵ならいいのですね? いや、描きませんが。(笑)

巷ではポケモン騒動だの、今日も飛行機が落ちたみたいだし、 暗いニュースが多いですが…。昨日、asahi.com で 「ネットスケープが助け船」という見出しにつられて「なんだろう?」と読んだら、 これが結構笑えるんです。いや、彼らは真面目にやってるんで、 笑っちゃいけいないのかも知れませんが…。

うーん、やっぱり、端から見てるとおかしすぎる…。(^^;

参考: サンノゼ・マーキュリー・ダイジェスト


NetLaputa
1997.12.18 (20:13)

そう言えば、12/18 は朝から夕方まで Netlaputa がメンテのため サーバ停止していたのだった。前にメールが来ていた気がする。 つながんないな〜と思った人、落ちてたのではなくて、定期保守だったのです。 日記かトップページに書いとこうと思って忘れてました。ごめんなさい。 んで、NetLaputa のことを書きます。

以前どこかのプロバイダの契約約款がホームページにあったので、 ざっと見ていたら、「ホームページ上で当社の不利益になるようなことを書かない」 という項がありました。使っている人間だからこそわかるプロバイダの情報は、 他の人のプロバイダ選びに役立つんですけどね。 念のためNetLaputaの契約約款を見直したら、 とりあえずそういう条項はありませんでした。 いや、あんまり悪口を書く気はないんですが (^^)。

NetLaputa のいいところ

NetLaputa の悪いところ

とまあ、そんなに不満はないのですが、色々書いてみました。 プロバをお探しの方は、どうぞ御参考に。


光の回廊
1997.12.17 (01:13)

先日のあわわんの日記を読んでて、ふと、 『光の回廊』の話が書きたくなったので書きます。 『光の回廊』は、清原なつのさんが88年に「ぶーけ」で発表した コミックス一冊分の中編(?)です。 カバーに作者のコメントが載っています。

「最初に、どうして興福寺の阿修羅像って名前と違って、 こんな中性的な美少年像なのかしら…と思ったのが始まりでした。 いくつかの歴史や宗教の本をナナメ読みして、 こんな風な物語をこしらえてみました」

主人公は、藤原不比等の娘、安宿媛(あすかべひめ)。 後に聖武天皇の皇后となり光明子(光明皇后)と呼ばれる女性。 時代は大宝、養老。藤原氏が謀略で勢力を伸ばした時代。 安宿媛を皇后にするために邪魔な長屋王を陥れて自害に追い込む。

「安宿媛! あなたは人を愛する心を知らないのよ」
「権力への野望のかたまりの まさに不比等の娘よ」

皇后(安宿媛)の母の一周忌の造仏事業に、カイという金髪の仏師がいた。 二人は何故か運命的にひかれ合う。 カイは阿修羅像を作っていた。皇后は尋ねる。

「おまえは なぜ 悪魔の名を持つ阿修羅の王をこんな美しい姿に作るのですか?」
「帝釈天は阿修羅の国を 都市を破壊した征服者です。 征服者の子孫が作った神話が阿修羅を悪魔にしたのです。 私の祖先の国では阿修羅は太陽の神です」
ゾロアスター教ではアフラ・マズダー(阿修羅)は光明・善の神であり、最高神。 カイは西方で滅ぼされたゾロアスター教のペルシアの王族だった。

二人の幸せは長くは続かなかった。カイに同じ金髪の妻がいることを知った皇后は、 布教のために利用されたと思い、カイを異教徒として処刑してしまう。 再び謀略の渦巻く世界に流されながら、やがて皇后は光明子と呼ばれるようになる。

ある日、光明皇后は実忠という青い目の坊主と出会う。 ちょうど奈良に大仏の建立中の時代。

「ねえ、実忠 お前にそっくりな青年を愛したことがあるのよ
もう死んでしまったんだけれど…
私が 殺してしまったんだけれどね
本当に 愛してたから
いつまでも そばに おきたかったけれど
藤原の兄様たちに とりあげられる前に 殺してしまったの
逃がして
彼の妻のもとに 帰すこともできたけど
誰のものにもしたくなかったの
私は地獄に落ちるわね」

みなが大仏が救ってくれるのだと信じていた。 しかし、実は大仏建立のための工事が、平城京の半分に重金属公害を もたらしていた。

「私はもう誰の血も流したくはないのに
大仏建立が聖武帝と私の生涯の記念碑になるはずだったのに
たくさんの人々を苦しめただけだというのね」

実忠はジュド・チフルという、カイと妻の子供だった。

「お前の父はよく歌を歌ってくれました
何億もの昼と夜を生まれ変わって 千の王国 百の城に 夫をさがす
転生がかなうなら私はカイのところへ行きたい
でも駄目よね 私は死んだら地獄へ落ちるわ
もう悔い改める時間もない」

実忠はようやく光明皇后のことを許すことが出来るようになる。

「光明子様は西方阿弥陀浄土をご存知ですね
色々な経典を学ぶと 阿弥陀浄土は ペルシア王たちが
都の近くに作ったという楽園を示すように思えてきます
西方阿弥陀浄土はペルシアの楽園です
阿弥陀浄土は一心に祈れば行けるところです」
「泉のほとり 咲ききそう草花
ソコデ 父カイ ハ アナタヲ 待ッテイマス」

マンガファンが清原なつのさんというと、大抵初期の「花岡ちゃんシリーズ」 を挙げてくるのですが、立野は「光の回廊」が今のところ最高傑作だと思います。 清原なつのさんには「飛鳥昔語り」という日本史+SFのような作品が 以前にもありましたが、そういうところにセンスが光るんじゃないかと思います。

高校の旅行で奈良に行ったときは、あまり感慨がなかったのですが、 数年前に奈良に行ったときは「光の回廊」を読んでいたので、 阿修羅像を見たり、光明皇后や実忠の話を読んだりするのが楽しかったです。 興福寺の阿修羅像、通路を挟んで帝釈天と向かい合っているの、 まさかわざとやってるのかな〜? なんか、妙な空間になっていました。


全身筋肉痛
1997.12.15 (01:04)

「全身小説家」という映画がありましたが、 あまり(まったく)関係ありません (^^;)。 体が痛いんです。特に、肩から腕と、背中。 土曜日にあまり持ちなれない大荷物を運んだせいです。 明らかに力が落ちているのが良く分かったのですが、 とにかく腕が棒のようになって、今は、腕を上げるだけで痛いです。うう。 ま、たまには力を使わないと…。ぎっくり腰にならなくてよかった(^^;)。

ところで、昨晩、父方の祖母が具合を悪くして(意識が戻らない)、 今日は日曜日ということもあって家族でお見舞いに行っていました。 朝方には意識も戻って、行ったときにはかなり元気になっていたのですが。 別に病気も特になく、純粋に老衰らしいので、まだしばらくは大丈夫かな。 ただ、記憶が曖昧になっているので、 孫を孫として認識できるうちに会いに行ってよかったです。

んで、戻ってきて、夜はライブに行ってました(苦笑)。 下北沢QUEにて、初めて見る Fourteen Chords、Lucy van Pelt、 そしておなじみ(?)Round Table。 Round Tableのレコ発(2nd)ライブなのです。

Fourteen Chords は解散ライブとか言ってたけど、活動停止らしい。 一部のファンが異様に盛り上がって暴れてました。 Lucy van Pelt はキュートな女の子ボーカルのバンド。 出てくる直前に Round Table の曲がかかっていたので、出てくるなり 「こんにちは。ラウンドテーブルです」って。 途中まで信じてた人いたんじゃないかなぁ (^^;)。 あ、Round Table の北川氏が、Lucy van Pelt のベースとして参加していました。 立野は真ん中やや後方で見ていたのですが、 時々ボーカルの子と目が合って、ニコとか微笑まれたりするので、 なんだかドキドキしてしまいました(笑)。可愛いんだもん(更に笑)。 CD買おうか (^^;)。

Round Table はいつものように楽しいライブで、あ、 またダンスタイムやってました (^^)。 ポイントの踊りは、8月の時と同じだったと思います。 あのダンスタイム、ダンスっつーか、ピンポンパンみたいで面白い (^^;)。 それにしても、Round Table はライブのたびに動員をのばしている気がします。 かなりのお客さんが Round Table 目当てで来ていたみたいです。 いずれメジャーへ行くのだろうか?

あ、有頂天の話…。またいつか気が向いたら書きます。 それにしても腕が痛い。(^^;


少年は荒野をめざす
1997.12.14 (01:28)

「一人で行くんだ 幸せに背を向けて」

というのは、フォーククルセイダーズの「青年は荒野をめざす」です。 「少年は荒野をめざす」は、言わずと知れた(?)吉野朔美さんの マンガのタイトルです。ところでこの話をする前に、昨日の話を引きずります。

有頂天とかナゴムのアーティストって、 当時のインディ界には嫌っている人が多かったんですよね。 「あんなのインディじゃない」とか。 単純に、普通の(パンクスとかじゃない)少女ファンが多かったから 嫌われていたのかもしれないし、誤解されていた面もあるのかも知れません。 立野は有頂天も好きで聴いていましたが、 ライブはナゴムギャルだらけで、多少引いてしまうものがありました。 バンドの方も、女の子に人気なのは嬉しいけれど、 そのために男性ファンが付きにくくなってしまうのは嫌だったみたいです。

なんか、某石田さんを思い出します(笑)。

有頂天のメジャーデビュー曲「BYE BYE」なんかも、 一部じゃぼろぼろの評価でしたが、立野は好きでした。 この曲、自分が好きだった色々なものに「バイバイ」って歌う歌なのですが、 最後に「バイバイ、僕らの終わり」って歌うんですよね。ここが好き。 終末を待ち望むような僕らの終末幻想に バイバイって歌うところがたまらなくその頃の自分に響いたんです。 これからいよいよ世紀末を迎えるにあたって、もう一度聞き直したい曲です。

ケラさんが自分で「有頂天のサージェント・ペパーズ」と呼ぶ(要するに、 有頂天の最高傑作ということでしょう)メジャー2ndアルバム『アイスル』 もいいし、そうそう、『カラフルメリィが降った街』のG.オサリバン 「アローン・アゲイン」のカバー曲の、

「ボロボロな この星に 空から彼女はいきなり降りてきて
踊り出す 馬鹿のように
"好きだ" "I LOVE YOU" "優しさだ" なんだかんだの化かし合い
そんな世の中の方々のガタガタな間で踊る 彼女見ていたい」
なんて軽妙に歌ってくれる歌詞なんかも大好きで、そう、 この『カラフルメリィが降った街』って、…………ああ、 自分が有頂天について語りだすとこんなにも止まらないものだと知らなかった(笑)。 まだまだ書き足りないけどそれはまたにして(また書くのか? ^^;)、 とにかく「少年は荒野をめざす」の話を書きます。

いや、マニアックなネタなんですが(苦笑)、 このマンガの中に有頂天やナゴムネタがあちこちに出てくるんです。 コミックスを持っている人は、3巻73ページ辺りをご覧ください。 この回で来ている狩野の服は、有頂天やケラの曲名がローマ字で プリントされているのですが、ここではKERAのバッジがはっきりわかります。 他にも4巻14ページで狩野の飲んでいる牛乳が「ナゴムMILK」 だったり…。吉野朔美さん、ファンだったのでしょうね。(^^)

ああ、思いっきりどうでもいい話を書いてしまった。 どうせみんな知らんだろうし…。あ、でも、前に、 FOSSAの女の子達と恵比寿に飲みに行ったときに、 おねーさまが吉野朔美の近刊を持っていて、立野が 『少年は荒野をめざす』が好きだと言ったら、おねーさま、
「それは基本でしょう」
とのたまっていました。きゃー。おねーさま、さすが (^^)。


ナゴムギャル
1997.12.13 (02:10)

えっと、まず、「Boys, be Sid Vicious」について、再び…。 このフレーズ、最近のテレビドラマ「金髪先生」の学校の校訓として 使われているんですって? 立野は全く見てないので知らないのですが…。 元曲の「未青年」という曲名もドラマタイトルにパクられてた気がするし、 人気だな…。もともと、もの凄く無名な曲だったんですけど。

86年か87年に、インディのバンドばかり出る「子供たちの City」 というイベントがあったんです。立野も見に行っていたのですが、 メジャーデビュー前の筋肉少女帯、ゴーバンズなどが出ていました。 あ、人生(現・電気グルーヴ)も出ていて、 訳の分からんコントみたいのやってました (^^;)。 その時、ばちかぶりがやっていたのが「未青年」です。 後にこの出演バンドで作られたオムニバスアルバム『子供たちの City』 がアポロンから発売されましたが、知る人ぞ知る程度の知名度だったと思います。 「未青年」もそのアルバムに入っています。

再び脚光を浴びた(かも知れない)のは、95年の春に筋肉少女帯の大槻ケンヂ氏が 全曲カバー曲で初のソロアルバム『ONLY YOU』を出した時でしょう。 80年代インディを中心に、大槻ケンヂ氏の推す隠れた名曲のカバー集だったのですが、 この中でばちかぶりの「ONLY YOU」と「未青年」の2曲をカバーしていました。 これにつられてか、95年の秋に『子供たちの City』は廉価盤でCDが再発されました (92年にCD化されていたらしいのですが、知りませんでした)。 立野はLPを持っているのに、つい、このCDを買ってしまいました (^^;)。 でも、廉価盤のCDに有頂天のケラさんがライナーを書いていて、 それを読むだけでも楽しかったです。

「大槻ケンヂや石野卓球と話をしていると、必ず話題は"あの頃" のことになってしまうのはどうしたことだろうか」
「定期的に行っていたシリーズギグ、"ナゴムナイト"や"ナゴム総決起集会"は いつも"ナゴムギャル"と呼ばれる少女達でごったがえし、彼女達は何がそんなに 嬉しいかと思うくらい過剰にはしゃぎ廻ったものだし、それを罵りながらも 我々も実のところはかなり浮かれていたのだ。そうじゃなかったら、 大槻も石野もあの頃のことばかり話しゃあしないんじゃないかと思う」
なんとなくケラさんらしい文章ですね。あ、ナゴムってのは、 有頂天のケラさんが主催し、たま、人生、筋肉少女帯などのバンドを排出した、 いや、輩出した、インディ・レーベルのことです。ナゴムギャルってのは、 ナマコギャルの親戚…ではなくて(^^;)、ナゴムのアーティストのファンの 女の子達のことです。殆ど社会現象となっていました。 ケラさん、このライナーの中で、こんなことも言っています。
「僕が有頂天を解散させたりナゴムを閉社した理由のひとつには、 このような状況で"オリジナルなこと"にこだわって演っていくのが バカバカしくなったということがありまして、そこでしぶとくやり続けずに サッサと辞めてしまう潔さが私のいいところですね」
ふと、有頂天の解散ライブを思い出したりします。 彼らは、「学校へ行こう」という曲を歌っていたのですが、 「未青年」もそうでしたけど、 この曲名もすぐにドラマのタイトルにパクられちゃったんですよね。
「(ドラマの)主題歌を歌っていたのはチェッカーズ! でも、我々には何の断りもありませんでした」
解散ライブだから、こんな思い切ったことが言えたのかも知れません。 「このような状況で"オリジナルなこと"にこだわって演っていくのが バカバカしくなった」というケラさんの言葉、もしかしたらこの辺も 関係あるのかなと思いました。メジャー・デビューしてからの有頂天の歴史は、 常に食い物にされ続けていたような気もします。


Hot Road, take me home
1997.12.12 (01:49)

日記がまたあいてしまいましたね。 既にお気づきの方もおられると思いますが、 ホームページをあちこち変えていました。

三原順ページに、トピックスを2つ追加しました。

スパイラルページから、AIRに関する日記などを辿れるようにしました。

そしてもう一つ、とうとう紡木たくページを作りました (^^)。 トップページの下に、「Take Me Home HOT ROAD」という項目が追加されています。 このタイトル、紡木たくページでも説明してありますが、 もちろんジョン・デンバーの「Take Me Home Country Roads」と ホットロードを合わせたもじりです (^^;)。 ジョン・デンバーの、というより、アニメ映画「耳をすませば」 で使われていた「カントリーロード」という曲の原曲と言った方が通じるかも 知れません。しかし、先日の検索データでも 「紡木たく」での検索が予想以上に少なかったことから、 もしかすると全然人が来ないかも知れませんが (^^;)。ま、いいや。 内容は日記の連載をそのままという感じで、今のところ特に増えてませんが、 今後気長にやっていこうと思います。

そう言えば、昨晩このタイトルを決めて登録したのですが…。今日の午後、 雑誌の記事で、ジョン・デンバーが先頃亡くなっていたのを知りました。 うーん、不思議な巡り合わせを感じます。 亡くなったのはこの前の10月で、自分の操縦する飛行機の墜落だそうです。 ご冥福をお祈りします。


探しものはナニですか?
1997.12.9 (19:11)

10月頃から、Netlaputaへのアクセスログを詳細にして、 REFERER のログを取っていました (あ、Netlaputaの事情により、完全なログは取れません。あくまで一部です)。 これにより「自分のページに来たお客さんが、どのページを辿ってきたか」 がわかります。「自分のページがどこからリンクされているか」 がわかる訳ですが、とりあえず意表を突いた披リンクは発見していません。 しかし、サーチエンジンなどを辿って来る場合、サーチした言葉が、 REFERER の中に残るサーチエンジンがたくさんあります。 これを見ると、「何という単語をサーチして自分のページにたどり着いたか」 がわかります。これが結構面白かったので、大雑把に集計してみました。

サーチした単語がわかったのは、731アクセスありました。 検索の多いものをいくつか挙げると、

  1. 三原順」 … 367
  2. 萩尾望都」 … 106
  3. 少女漫画」「漫画評論」 … 52
  4. スパイラル」 「スクーデリア」 「AIR」 … 50
となります。三原順が圧倒的に多いのは予想していたものの、 まさか5割強とは…。萩尾望都を探して来た方、 たいしたコンテンツがなくてごめんなさい…。 漠然と「少女漫画」とか「漫画評論」とかを検索して来る人も多いのですね。 こういうの見ると、また書きたくなって来ます。 AIRを探す人は、単純すぎる単語なだけに、 「音楽」とか「車谷」とかと組み合わせたり、探すのに苦労しているようです。

あとは検索数が数回以下のものばかりですが、目だったものにコメントを…。

FOSSA」「S-PRIT」 … 6回
スパイラル、スクーデリア、AIRのメーリングリスト、BBSの名前なので、 そっちに含めても良かったかな?
cure」「charlotte sometimes」 … 4回
うう、嬉しい…。charlotte sometimes (the cure の曲のタイトルで、 立野の日記のタイトルにも使わせていただいていることば) を検索して来る人が3人もいました。全て海外からでしたが… 日本語ページでごめんなさい。
紡木たく」 … 4回
もっと来てるかと思ったのだけど…。まじで紡木たくページ作ろうかな。
NIN」「JOY DIVISION」「スターリン」 … それぞれ2回
やっぱり、それなりに有名なバンドの話を書くと、 入って来る人って必ずいますよね。
二十億光年の孤独」「ムンク+叫び」「動く歩道+価格」「飾り巻き
みなさん、色々なものをウェブで調べるんですね。 あまりお求めのものが見つからずにすみません。
太めのおばさん」「太めが好き」「太め女性」 … 計3回
世の中には太めが好きな男性が意外に多いということなんでしょうか? うーん、これで検索されるのは何か不思議な心境だ…。
立野しのぶ」 … 2回
個人名なら書かないつもりだったのですが、自分で検索したら、 どうやらグラビアアイドルらしい。可愛い子だといいなー (^^)。
R.D.レイン」「山本鈴美香
R.D.レインはちゃんと書きたいとは思っているのですが、 コンテンツが殆んどなくてごめんなさい。
北海道」 … 4回
「北海道+露天風呂」のような検索が多かったです。
混浴」 … 6回
確かに混浴についての日記を書きましたが、 「混浴+少女」とかで検索して来る人、意外に多いんですね…。
ビデオ+露天風呂」「のぞけるところ
うーむ、だんだんあやしくなって来ました… (^^;。
援助交際」 … 4回
まあ、流行り言葉ですから…。でも、立野のページに来た人は、 「援助交際+法律」のような真面目な検索でした (より危ない人かも知れませんが ^^;)。
アダルトマンガ」 … 3回
一応、少女漫画、漫画評論とは分けて集計しました。
危ない水着
危ない水着…(わくわく ^^;)。
えろ+裏+無料
そのまんまや! (笑)
アラレちゃん+18禁
アラレちゃんもいい。別に18禁もいい。しかし、 何でこの二つが組み合わさるんだっ!? (いや、いいですけど…ちょっと驚いた ^^;)。
男性のあそこ
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。

ちなみに、この日記、とても書くのに時間がかかりました。 昨晩更新できなかったのは、終わらなかったからです。 二日がかりで書くものか? (^^;


ジャンル分け&アンコール
1997.12.7 (23:29)

昨日の日記、読み直してみると恥ずかしい(笑)。 若干暴言みたいのも吐いているし…。ま、いっか。 結局、なっち日記(11/28)の「Re: Boys, be Sid Vicious」に 応えてなかったので、今日書きます。

パンクにはまず「怖い」ってイメージがあると、立野は前に書きました。 あの後さらに、「汚い」ってイメージも思い出しました。 昔、日本のパンクバンドのライブで脱糞とか放尿とか流行したので…。 人間の恐怖心とか、嫌悪感とかをストレートに刺激するものが多かった気がします。 そして、精神的には客すら突き放す。

曲調がパンクならパンクとは、立野は感じられないのです。 「怒っていればパンク」…うーん、それならちょっとわかる。 もしかしたら、立野は他の音楽ジャンルと比して、 パンクというのに主観的思い入れが強いのかも知れません(笑)。 他の音楽ジャンルに関しては、曲調で分類する事にさほど抵抗がないので。 自分はさほどPUNXでもなかったのですが…。 パンクに関しては、なっちーの話に近いと思います。 パンク風とパンクの違いにこだわってしまった訳ですから。

ジャンル分けそのものについては、立野は全般的にあまり気にしません。 分類にある程度基準があって、知っていると、 CD屋さんに行ったときに探しやすいとか、 雑誌などで説明された時に、言葉から曲調を想像しやすいなど便利です。
「要は実用上大体の見当をつけるのに役立つのさ」
こんなところでグレアムのセリフを引用するなという説もあるでしょうが (^^;、 ジャンル分けについては、まあ、そう思っています。 もちろん、細かいところにこだわる人がいても悪いと思いません。 特に、自分の好きなものについてはこだわりが出てきますよね。誰でも。

さて、アンコールについてですが、これも、あまりこだわりがありません。 でも、誰もアンコールを送ってないのにアンコールが始まるってことは ないですよね、ふつう。 わん君が書いていたキャラメル・ボックスの芝居におけるアンコールのように、 送れば何度でも出てくると思って 送り続ける客が出てくるってのはちょっと驚きですが。

いつもアンコールには応える人が応じなければ、それは何かトラブルがあったか、 客が気に食わなかったかでしょうから、気になります。 いつもアンコールに応じない人が応じれば、やっぱり逆に気になります (これも実経験あります)。 いずれも気になりますが、怒る気はありません。 客になんらかの感情を喚起させたいんだろうなと思うだけです。

アンコールがあることを前提で、いい曲をアンコールに取っておくのも よくありますよね。 必ずアンコールがかかる自信があるアーティストでないと出来ないことですが、 それも別に怒る気はしません。

ところで昔、マドンナの日本公演のとき、 アンコールで笑える話があったらしいです。 マドンナが、
「アンコールやらなくていいの〜?」
と叫んだ。ところが英語で言ったので、客に通じず、客席からは
「イエー!」
そこで、もう一度マドンナは叫んだ。
「本当にやらなくていいの〜?」
再び客席は「イエー!」。
このため、本当にアンコールなしで終わってしまったそうです。(^^;


Everything, or everyone. And everything, or peace.
1997.12.7 (02:42)

またしてもAIR話になります。 今日のタイトルは、「ナマステの曲」の正式タイトルです。 アルバム引っ張り出さないとわからなかった。(苦笑)

春にシングル TODAY/DIVE&DIVE が出た頃、立野は TODAY については「どうでもいい」、 DIVE&DIVE については「好きじゃない」と語り、 一部で不評をかったかもしれません。

TODAYについては、曲調ががらっと変わった事で、 賛否両論あったようですが、立野は、うーん、 出だしの歌詞は好きで、全体もどっちかというと好きでした。

DIVE&DIVE については「好きじゃない」という理由をどこでも 言った事がなかったと思います。 立野は好きでないものを何故好きでないかを語ることより、 好きなものを何故好きかについて語る方により力を注ぎたいからです。 しかし今回、敢えて簡単に触れましょう。

半端な社会性がかえって格好悪い気がしたのです。 いかにも音楽しか知らなくて育った人間が歌う社会的な歌って感じで。 まあ、そんなバンドはいっぱいあって、AIRに敢えてそれを言うとしたら、 やっぱりもっとクールなものを期待しているからなんでしょうけど。

「ほとんどほら 意味などない 実験で死んでくアニマル」

というくだりには、如何にもハンス・リューシュの動物実験告発本あたりに 影響されているのが見えますが、やっぱり基盤がないだけに、 こういうアジテーションにすぐに影響を受けやすいのかも知れません (動物実験反対運動そのものを揶揄している訳ではないです…念のため)。

春頃は、危険だなーと思っていました。 社会性だけ入れたくて、しかし今一つ自信がない状態。 いかにも政治団体とか宗教団体とかに取り込まれたりしそうな状態。 石田氏に代わる新たな音楽仲間が必要なんじゃないかと こっちが不安になるような状態。 考え過ぎかとは思いましたけど。

しかし、AIRに自信を与えたのは、ファンでした。 5月、6月のツアーで、熱狂的なファンを前に、 ファンに愛されていることを感じ、ファンを愛する歓びを覚えたのだと思う。 それは、そのツアーの後の発言から、なんとなく感じる事なのですけど。

偉い人になんか誉められなくてもいい、 俺にはファンがいる
AIRがそう思ってくれていればいいなと思う。

今回、渋谷公会堂ではゲストが来るんじゃないかという気もしていたのですが、 呼んでいませんでした。それどころか、 現在の3人構成のバンドのメンバー以外を入れたくないからと、 舞台監督さんにピアノをお願いしていた曲もあったくらいです。 今のAIRには、新たな音楽仲間のネットワークで 自信のなさを埋め合わす必要もない。ファンさえいればいいんだと思う。

Everything, or everyone. And everything, or peace. の曲で、 AIRも観客もピースサインをします。 立野にとって、ピースサインとは何故か恥ずかしいものです。 これは世代によるのかもしれません。今の若いファンは平気でやるようですし。 でも、立野には何故かちょっと抵抗がありました。しかし…。

偉い人になんか誉められなくてもいい、 俺にはファンがいる
AIRにそう思っていて欲しい。

だから、立野もAIRに惜しみないピースサインを掲げました。 この思いが1ミリグラムでもAIRに届いているといいなと思います。


AIR@渋谷公会堂
1997.12.5 (20:11)

12/4、AIRの渋谷公会堂ライブへ行って来ました。 横浜での筋肉痛を残した状態でしたが (笑)。 あ、体調は、まあ、食べるのはほぼ普通に食べてます。 酒は避けてますが (ギャグか?)。心配して下さった方、どうも。

渋公の前でうろうろしていたら、FOSSAの女の子 (女子高生です ^^) に声をかけられる。横浜のライブ客が崩れた時に潰された女の子の一人です (^^;。 きゃー。 横浜の時にフトモモにおっきなアザが出来てしまったらしい。

「学校でみんなに見せちゃった」

ふーん。でも、立野には見せてくれなかった。くすん。

FOSSAの人が集結し、いつものように謎の集団になって行く…。 Nさんが、渋谷公会堂の入口の花輪を見つけて

「きゃー! やだー! なにあれ〜。がははは」

と爆笑。何かと思って見てみると、「石田小吉よりAIR賛江」と書いてある。 さすがに全員爆笑。この前石田氏が「笑っていいとも」に出た時に 車谷氏から花輪が届いていたことへのお返しだろうか? しかしこの花輪、ライブ終了後すっかり観光名所のように 写真を撮る人が後を断ちませんでした。(笑)

渋谷公会堂には席がある。立野らは左のスピーカの正面…。

「うるさくないだろうか?」

でも、そうでもなかった。

「案外大した音出さないんだなー」

とか言っちゃったけど、後で考えてみると、一応ホールだから ビルを間借りしたライブハウスとは音響が違う。 多分、前で滅茶苦茶な音を出さなくても ちゃんと後ろまで音が届くからなんだという気がした。

1曲目から1階はもちろん総立ち。椅子に意味がないなー(笑)。 席で仕切られているから人が崩れて演奏が中断するようなことは絶対にないけど、 なんかちょっとものたりないぞ (笑)。演奏が淡々と進んでいく。

あんまり喋んないなー、と思っていたら、そのうちがんがんMCが入る。 立野は行かなかったのですが、前の晩新宿リキッドでライブやってて、 そのときの話をしていました。

機材のトラブルでアンコールが遅れに遅れて、 イライラしてて、アンコールに出て来た時に、 「静かなアンコールですねぇ」とか皮肉を言っちゃった。 でも後でビデオを見てたら、凄いアンコールがかかってて、 ひどいこと言っちゃったって後悔した。 だから、リキッドに来ていた友達がいたら、謝ってたって伝えて。
「ごめん、愛してる」だそうです (^^)。

にしても、その懸命な謝り方が、立野に似てて、 まるで自分を見ているようで激苦笑していました。わはは。

やっぱり立野はマイ・ライムとナマステの曲がいいなー。 アンコールなしであれで終わってもいい。

とか言ったら、アンコールの曲が好きな人には怒られそうだが。(^^;

ホールだからそんなに汗かかないだろうというのは甘くて、 すっかり汗まみれになって帰りました。

立野は今回のAIRツアーはこれで終わりですが、 もしかしたら、次の日記もAIR話書くかも。 あ、なっちが交換日記で立野のパンク話に呼応しているのも絡めようかな…。(未定)


ヒグマ
1997.12.3 (22:59)

またクマの話ですが…。 北海道のミニコミガイドブックに『なまら蝦夷』というのがある。 今年の版が出ているかは知らない。去年あった。 これに、ヒグマ対策が書いてある。

「まず出会わないために鈴や笛など鳴り物を持って歩くこと。 山中を歩きながら音を出したり大声を出したりして クマに人間がいることを知らせてやること」 「それでも出会った時は、絶対に気負い負けせず、 ヒグマから目を離さず、決して背を向けて走って逃げたりしてはダメ。 本能的に攻撃に移ってしまいます。 じっと対峙しているとそのうち立ち去っていきます」
あまり接近遭遇はしたくないですが…。
「なお近付いて来たら「オイオイ」とか「コラコラ」とか大声で威嚇 しながら少しずつ離れていく。持ち物を少しずつ投げて気をそらせる のも良い」
うーむ。ギャグ言ったり踊ったりじゃ駄目だろうか?
「それでもなお執拗に接近して来るようであれば、人目当てと考え、 格闘することを決意すべきである」
…マジ? 人目当ての熊なんているんでしょうか。 そんな決意したくない… (;_;)
「鉈(ナタ)などがあればよいが、棒でも石でも手に取るようにする。 何もないよりましである」
鉈を持ち歩くのが紳士のたしなみ?
「死んだふりはダメである。特に人目当てのクマの場合、 これは自殺行為」
うーむ、ダメなのか…。
「襲ってきたら、ひるまずに反撃する。 もがいている内に助かった例もあります」
…力強いお言葉…。

でも、やっぱり、出会わないのが一番ですよねー。


くまがでるぞ〜
1997.12.2 (22:52)

えっと、まず昨日のAIRライブの話の補足なんですが、 ツアー中なんで曲目とかは書きません。アンコール込みで2時間くらいでした。 ブリッツやライブYの時に比べて、MCがずっと少なかったです。 照明は全般的にシンプルでした。たぶん狙ったのでしょうが、 あれがあのライブハウスの精いっぱいだったのかも知れません (おいおい ^^;)。

今回のAIRツアー、11/28札幌、11/30仙台、12/1横浜と南下し、 12/3新宿リキッド、12/4渋谷公会堂、…、と続いて行くわけですが、 立野は横浜と渋谷公会堂行きます。 渋谷はホールなだけに混乱は少ないでしょうが、 別な楽しみが出来るのではと期待しています。

ところで、あわわんとおねーさまは、11/28の札幌ライブに行って来たそうです。 現地のFOSSAメンバーとライブ行ったり、蟹食ったり、温泉行ったりしたらしい。 いいなー。

そうそう、北海道に「くまがでるぞ〜」 という熊ものグッズがあるのをご存知でしょうか? くまが万歳して「くまがでるぞ〜」と言ってるような奴です (わけ分からん説明だな ^^;)。 立野は初めて北海道へ行った時、層雲峡の土産もの屋で「くまがでるぞ〜」 の白黒のキンチャク袋を買って、ナップザック替わりに使っていました。 これが結構お気に入りで、その後北海道へ行った時も持って行ったし、 FOSSAのオフミとかへもよく持って行ってました。

でも、使いすぎでぼろぼろです。 昨年北海道へ行った時、同じのを探したのですが、ありません。 子供向けの「くまがでるぞ〜」Tシャツとかはあるんですが、 キンチャク袋はもう作っていないみたいです。

「私なら製造元の会社を調べて、『作って』とリクエストしちゃうけどな」

と、某女の子に言われたことがあります。しかし、 立野がリクエストしたら作ってくれるだろうか? (笑)

でも、こういう「気に入ったものへのこだわり」みたいの、 何故か女の子によく理解してもらえるようです。 あわわんとおねーさまも、前に立野が、「探している」 って言ってたのを覚えていてくれて、北海道で探してくれたみたいです。 おねーさまに、

「見つからなかった〜」

って、謝られちゃった。 いえいえ、憶えていて探してくれてただけで嬉しかったですよ〜。(^^)


AIR@横浜Club24
1997.12.2 (01:26)

今日は、午前中に再び38度線を突破(注: 体温がです ^^;)。 しかも相変わらず胃が痛い。 もう今日はどこへ行くのも諦めようと思って休養をとってひたすら寝る。 AIRのライブがあったけど、チケットもったいないなー、 誰かに渡せたら良かったのになーとか思う。

午後2時、目覚めると熱がひいている。 胃は痛いが、動けるようになったので、 近所の医者へ行って胃薬をもらう。 おかゆを少し食べて、胃薬を飲む。

(人に会って渡したいものもあるし、ライブ会場まで行ってみて、 その時の状態でチケット売っちゃうか、自分で見るか決めよう)

そう思って、横浜関内のClub24へ向かう。 AIRのライブである。日曜、月曜の2日間で、おかゆ一杯しか食べていない。 食べると気持ち悪くなる。

(ほとんど何も食べてないから、吐く事はないだろう。 ただし、体力が持たないかも)

気付けに横浜でチョコレートを買ってかじる。 関内に着いて、ホームを歩いていると、うしろから

「たてのさーん」

と声をかけられる。きゃー。おねーさまー。お久しぶり。 おねーさまーとClub24へ向かう。開場時間が近い。 チケット番号が早いので、急いでみたりする。

結局、体調を心配しつつ、ライブに行ってしまう。 予想通り会場がせまい。立野は前から4列目くらい。 しかし、客、入れ過ぎじゃないか?

ブリッツのときも1曲目で雪崩が起きて人が倒れたけど (このときは立野もかなりひどい目にあいました ^^;)、 今回も案の定、1曲目で雪崩が起きる。 しかし、ブリッツのときは結構客同士が助け起こしあってたのに、 今回はあまり助け起こす人がいない。 立野が見ていた限りでは、最初に左前方で数人が倒れて、 んで、人が倒れると当然、そこは押されたら弱くなりますよね? 倒れて座り込んでいる人がいるところへ向かって押されれば、当然その上に 折り重なるように倒れてしまう。さすがに左後方は、前が倒れているのを見て、 あまり押さなかったようですが、右後ろは構わず押してきた。 結果的に、右前(立野のいたあたり)は、 弱くなった左へ流されるように倒されていった。

立野は最初、前で座り込んでいた女の子を助け上げようとしたけど、 後ろから押されまくりで全く駄目。 女の子も、まるで腰が抜けてしまったような感じ。

「押すなー」

一瞬押すのをやめてくれれば助け上げられるのだが、聞こえやしない。 その向こうにおねーさまが座り込んでるのも見えたけど、助けようがない。 気づくと立野の左側は完全に倒れていて、 立野も右から押され、左で倒れている人の上に乗るような形で倒される。 が、幸い左後ろが引いていてくれたので、そのまま後ろに這い出す。 立ち上がって、思わず、

「倒れてる奴を助けろよ」

と叫んでしまう。ちょっと危険な状態。 そのあたりで、さすがに演奏が中断。スタッフが整理に入る。

しかし、出来れば客同士でなんとかしたかったところですよね。 一箇所倒れると、連鎖的に倒れやすくなる。 最初に倒れたところがすぐに復活するように協力すれば 倒れている人の上に更に倒れる事はなくなると思うのですが。

けっこう、女の子達が1曲目の雪崩で引いてしまって、 ライブを楽しめなかった子が出てしまったのが残念だった。 ライブ自体は良かったのですけどね。 ナマステの曲が特に良かったです。 「♪ Everything, or peace」のところで 客がみんなでピースしてて、妙に感動しました。

うう、しかし、胃が痛いとか言いながら、 こんなライブ行ってていいのだろうか?>>じぶん。(^^;


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(C) Mai Tateno 立野 昧